北海道に住みたいと言っているだけのブログ

北海道の札幌駅周辺と東京都の錦糸町駅周辺は似ている (気がする)

奥様が友人の結婚式に招待された。挙式の場所はなんと札幌。自分もついでに (式には出られないけど) ついていくことで、久々に北海道の空気を吸えるじゃないか。…などと半年前くらいから楽しみにしていたのだったが、相変わらず世の中の感染状況が好転しなかったため、久しぶりの北海道上陸は断念することに (なお、式も延期になった)。

悶々とした気持ちを抱えながら、先日用があって錦糸町を歩いていたら、ふと「錦糸町と札幌駅って似てないか」という仮説がぼんやりと浮かんできた。もしかしたら北海道に行けない悲しみを近場で紛らわすことができるかもしれない。いくつか共通点を見てみたいと思う。

 

1. 駅周辺が基盤の目になっている

しっかりと計画されて開拓された札幌駅周辺は、基盤の目のように道が整備されている。これは札幌に限らず北海道の各地でみられる。こういった風景は歴史の長い東京でも実はある程度みることができる。錦糸町の場合、関東大震災で大きな被害を受けたあとの復興で計画的に整備されたらしい。

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札幌駅

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錦糸町駅


基盤の目を歩いていると楽しい。スコッと目の前に抜ける視界と、その両脇にある各々の生活とのコントラスト。

2. 北はクリーン、南は雑多

札幌駅も錦糸町駅も、駅の南北で雰囲気が大きく変わる。

札幌駅の場合、北口は閑静な学生街であり、少し北上するだけで駅前とは思えないほどの素朴な町並みが続く。一方で南口に関しては、大通まではオフィスや商業施設、そしてすすきのや中島公園まで行くと国内有数の歓楽街となる。(とはいえ北口も 3 駅=北 24 条くらいまで行けばディープな繁華街があったりするのだが)

では錦糸町駅はどうか。北口は飲食店と住宅地がメインで、その他アルカキットやオリナスといったショッピングモール、そして錦糸公園など家族連れで賑わうエリアといえる。区の努力が垣間見える。南口は一転してとにかくカオスな場所であり、マルイ/パルコといったデパートのほか、たくさんの飲み屋、キャバクラ、風俗、ギャンブル (JRA)、各国のアジア料理、といった様々な要素がコンパクトな敷地に凝縮されている。近年は違法なお店や客引きなどの取り締まりを強化しているようだが、それでも夜に一人で歩くのは結構勇気がいる。

札幌駅、錦糸町駅どちらも南口の方がアングラなエリアではあるが、札幌駅はまだ区画による棲み分けができているように感じられる一方、錦糸町はカオス。

3. 公園がデカイ

札幌駅近くには大通公園という街のシンボルがあるし、錦糸町駅近くには上述の錦糸公園がある。どちらもデカイ。両者を比較するとさすがに大通公園の方が数枚上手ではあるが、どちらも都会の中のオアシスとして重要な役割を担っている。

4. どことなく街路樹のあたりとか雰囲気が似てる

札幌駅近くの北3条通。広々とした片側 2 車線の道路と、青々と茂る街路樹が印象的。散歩すると気持ちいい。

 

錦糸町駅前の北斎通り。東京らしく道路は狭いが、街路樹の雰囲気とか、どことなく似ていないだろうか? どことなくね。

 

5. 駅チカにヨドバシがある

ヨドバシカメラがある駅は強い。特に用があるわけではないけど入ってしまう。

 

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from https://www.yodobashi.com/ec/store/map/0063/

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from https://www.yodobashi.com/ec/store/map/0023/

どちらも駅から雨や雪に濡れることなく到着することができる。

番外編: なんなら錦糸町駅前に「北海道」がある

ここまでの錦糸町と札幌の類似点を意識しているのか、北海道という店が錦糸町にある。

 

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都内に割とよくあるチェーン居酒屋だった。チェーンにしては結構割高なのだけど、その分しっかりおいしいので好き。ただひとつだけ許せないのは、北海道の店なのにビールはアサヒしか取り扱っていないという点。公式サイトみても「北海道に行かなくても北海道グルメ」なんてキャッチコピー使うくらいだから、北海道ならではのビールも用意してほしい。

ちなみに北海道 錦糸町店は現在休業している…早く再開できる日を待ってる。許せないなどと言って悪かった。

 

むすび

札幌駅と錦糸町駅の周辺を比較した。後半の息切れ感は否めないが優しい目でみてほしい。

逆に両者の相違点については、パッと思いつくのは「駅の中を南北に通行できるか」という点があげられる。札幌駅は駅の中を通って南北間の移動ができるが、錦糸町駅は改札を抜けないと南北間の移動ができない。つまり入場券を買わないといけない。例えばだが錦糸町駅で降りて出る改札を南北で間違えたときなどは、入場券を購入するか、駅の外側をぐるりと回って高架下をくぐるかになってしまう。待ち合わせなどで急いでいるときは結構きつい。加えて高架下は道が狭い上に歩行者が多いので、特にこのご時世は結構気を遣う。(マスクせずしゃべる若者グループとすれ違うときなどは地獄)

とはいえどちらの街も大好きである。願わくば、気兼ねなく北海道そして札幌の街に行けるように早くなってほしい。そして錦糸町の北海道で渋い顔しながらアサヒビールを味わえる日も来てほしいところである。