北海道に住みたいと言っているだけのブログ

XEBIO が身近になった日

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image from https://store.supersports.com/20310

ゼビオといえばスポーツ用品の専門店であり、文化系を貫いてきた自分にとって最もお世話になることのないお店の一つだった。お店に入ればスポーツウェアをはじめとして、テニスラケット、野球グローブ、バスケットボールなど今にも汗の臭いがしてきそうな物が所狭しと陳列されている。当然ながら部活生と思わしき中高生もたくさんいて、なぜだか肩身が狭くなったりした。自分も当時運動部に入っていれば彼らのように甘酸っぱい青春を過ごせたのだろうか? などと回想を試みるが、よくよく思い返せば高校入学直後に端艇部に体験入部したものの、初日のトレーニングで音を上げ、かつ早々に先輩にも見放された経験があったから、ダメだ。苦手なことを伸ばすより得意なことを伸ばせとよく言われてきたから、帰宅部を選んだ自分の選択は間違っていない。帰宅を極めて得したことは特にないが。というか甘酸っぱい青春なんてのはダメだ、あまりに刺激的すぎて大人になっても過去に囚われ続けてしまう危険性がある。

そんな自分にとって無縁だったゼビオが、ある日ひょんなことから身近なスポットになった。きっかけはアシックス。アシックスもまた帰宅部にとっては無縁オブ無縁な存在ではあったが、なにかの記事でそのユニークなスニーカーを目にして以来、みるみるうちに下駄箱にアシックスのスニーカーが増殖していった。個人的スニーカーブームの到来である。絶妙にダサいデザインは「どう履きこなせばいいか」という問題解決欲を刺激させるし、何より履き心地が素晴らしく、これまで履いていた安物の靴は何だったのかと、もっと早く出会えていればよかったと悔やまれるばかり。あと周りの人とカブらない (大事)。そしてこの歩きやすさは、前々から趣味として行ってきたウォーキングに大きなメリットをもたらすことになった。新たな風が元来の趣味をエンパワメントした格好だ。

そんなアシックスのスニーカーを豊富に取り揃えているのがゼビオということである。メインで取り揃えているのはスポーツシューズなのだが、スニーカーもちょいちょい置かれていて、そこらの ABC マートでは見たことのない代物が見つかることもある。また、実店舗以上にネット通販の品揃えとディスカウント具合が素晴らしい。

ゼビオを通じて、運動部とは違う世界線にいた自分が、30 を過ぎてわずかに一歩まばゆく輝く彼らに近づけたような気がした。

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