北海道に住みたいと言っているだけのブログ

最近の遠出 [3]: 秋の三重

秋が過ぎてしばらくたつが、いまさら遠出したときの記録を記す。

 

9 月に三重へ遊びに行ってきた。

目的はいくつかあるが、ひとつは東海地方に対する解像度の低さにある。思い返してみれば、住んだことがあるのは甲信越や関東、そして北海道など東側の地域ばかり。失礼ながら、近畿・東海・関西、このあたりの地理感覚がほとんどなかった。先日初めて名古屋に行ったときも、新鮮な驚きばかりだった。

 

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金がかかるのでレンタカーはなし。名古屋まで新幹線、そこから JR の「快速みえ」に乗って三重へ。

乗ってびっくり、なんと四日市以南は Suica などの IC カードで降車できないという社内アナウンス。うそーん、県庁所在地の津駅ですら IC 非対応かい。しぶしぶ現金で車掌さんからきっぷを購入。

これは来てみて思ったことだけど、少なくとも三重に関して言えば JR よりも近鉄を使った方がいいのだな。JR と違って近鉄はほとんど IC 対応しているし、三重県のメジャーどころはどちらの事業者もカヴァーできているため。このあたり面白くて、首都圏の感覚だと「JR に乗っておけば間違いない」 (異論認める) なので、そうではなくて私鉄を優先的にチョイスする必要があるとは。

 

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伊勢志摩の風光明媚を見に、頑張って歩く。

 

Ise-shima

かの有名な志摩の島々。肉眼で見たけどすごかったな。

 

歩いているとあっという間に日が暮れてしまう。お店が閉まってしまう前に、伊勢うどんを初めて食べた。これがまた美味しい。コシのあるうどんが個人的に苦手なので、でゅるでゅるした伊勢うどんは大好物だった。そしてタレがまた絶品。

 

虎が吠えるローカルスーパー「ぎゅーとら」を発見。全体的に良心的な価格で嬉しい。

 

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翌日は伊勢神宮に。

 

Ise Shrine

伊勢参りとよく言うけれど、参拝して初めてその言葉の重みがわかるなあと。江戸の人たちがこぞって 1 か月近くかけてここまで歩いてきたわけだから、とんでもないところであった。宮内に立ち込める空気から別格。

 

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参道もすごい賑わい。

 

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午後は松阪へ。この駅舎好きだなあ。

 

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松阪牛は目もくれず、松浦武四郎記念館へ。三重に来た最大の目玉。武四郎といえば言うまでもなくいまの北海道に大きな影響を与えた偉人だが、生まれはここ松阪だった。彼のクレイジーっぷりがたくさんわかって、とても楽しかった。

 

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近所の小学生による武四郎アート。

 

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記念館から少し歩いたところに誕生の地もある。武四郎にゆかりのある爺さんからいろいろ話を聞ける系のスポットだった。武四郎ネタでいろいろ議論できて有益だった。

 

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津にやってきた。一度来てみたかった、津。多くの小学生が日本の地理を学んで「津」の唯一無二っぷりに驚いたことであろう。そんな津駅周辺、都会すぎない感じが実にちょうどいい塩梅だった。言葉に表せないんだけど、地方都市感が強い割にくどくないというか。すっきりとした味わいの街並み。とりあえず、めちゃくちゃ好みの雰囲気。

 

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かと思えば廃墟が割と街なかにあったり、

 

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おっかないアーケードがあったりといろいろ興味深い。

 

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四日市。県庁所在地の津よりも人口が多い (名古屋に近いから)。そのせいか津よりも栄えている気がした。

お目当てはジャスコ一号店の跡地。写真にあるマンション入り口がそれらしく、ジャスコの跡形は一切なくなっていたが、ここから今のイオンモールの隆盛がはじまったんだなあと思うと感慨深い。

 

最後に「すしまんまん」というローカルな回転寿司を食べた。名前はあれだが非常にレベルの高いお寿司だった。

 

三重、めちゃくちゃよかった。地域に流れる独特の空気がよかった。お伊勢の力だろうか? 方言も独特で、いわゆるコテコテの関西弁とまではいかないものの、かといって関東のそれかと言われるとそうでもない。地元の人の会話を聞いていると不思議な感覚になる。

地理的にも「ちょっくら京都行ってくる」「名古屋に通勤」など、メジャーな都市に隣接しているのもいい。ぱぱっと私鉄で実現できる。あたしの生まれ故郷・新潟なんて、山形、福島、群馬、長野、富山ですよ (失礼)。

でもやはり徒歩と電車での観光は限界があるな…。時間の都合で行きたいところに全然行けなかった。あと数回は行きたい。

日本が楽しすぎて、なかなか海外に興味がいかない。