北海道に住みたいと言っているだけのブログ

2016年の締めはソロ伊香保で

年末年始の帰省はいつも通り青春18きっぷで。

新幹線を使うと東京から地元新潟までは片道で1万円ほどかかってしまうのに対し、18きっぷであれば片道2400円ほどで移動できる(厳密には5日分で約12000円)。ただしいわゆる「鈍行(快速はOK)」しか乗れないので8時間ほどかかるのが難点。

そこで、ぶらり途中下車ではないけど道中の群馬県で一泊して、旅気分を味わいつつ帰省を楽しむことにした。スケジュールは以下の通り。

  • 12/30 に出発、群馬のホテルに一泊
  • 12/31 に新潟着、そのまま年越し
  • 1/2 に東京着

あらかじめホテルを予約しておき、仕事も納め、さあ帰省だ!といったときに気付いた重大な事実。しまった、年越しは家族で過ごそうと思ったのにあろうことかホテルの予約日付を1日後ろにしてしまった!

後の祭り。…まあいい、こうなったらソロ年越しを思う存分楽しもうじゃないか。

 

宿泊地

池袋から新潟までおよそ80駅ほどある。その中から好きなところを選んで泊まれる、これが意外と楽しくてわくわくした。まさに旅ですな。

選んだ宿泊地が群馬県渋川駅。高崎から長岡までを結ぶJR上越線の一駅。見どころは何と言っても伊香保温泉ですね。温泉にあまり興味のない自分でもなんとなく聞き覚えのあるくらいだから、きっと有名なんだろう。

移動

18きっぷが火を噴くぜ。

ikebukuro

12/31 朝の池袋駅。西武にすげえ並んでる。初売り…ではないはずだけど。

 

akabane

池袋から埼京線で赤羽。

 

takasaki

湘南新宿ラインに揺られ群馬県高崎駅に到着。

 

takasaki sta.

晦日だから空いてるかと思いきや意外と混んでる。

 

for minakami

上越線の水上ゆきに乗車。なんとか座れた。

このあたりから列車が老朽化してきて、画像の車両は「ドゴォォーン!!!ドン!!!」という爆音を鳴らしながら発車するエキサイティングなヤツだった。

 

shibukawa

そして渋川駅に到着。

池袋からの所要時間は2時間くらいかな? 余裕で午前中に着いた。

 

shibukawa sta.

歓迎された。

 

shibukawa sta.

駅舎はモダンな感じ。

伊香保温泉

ikaho onsen

渋川駅から伊香保温泉まではバスで30分ほどかかるので徒歩ではきつい。仕方なくバスに乗る。

 

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往復で1000円ほどかかるので、それよりお得な1日フリー乗車券を使う。

 

 

ikaho

そして到着~。だいぶ山を登ったな。

 

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写真中央下の石段が有名らしい。とりあえずそこに行ってみる。

石段散策

ikaho onsen

こんな感じ。この日は日差しがきつかった。

ちなみに右下の影が私ですね。大晦日に一人で何やってるんだろう感が伝わるいい写真です。

 

ikaho onsen

そして一歩路地裏に入ると雰囲気ががらりと変わる。

 

ikaho

 

weird alley

 

weird alley

 

ikaho onsen

石段の混雑とは対象的に、ここらへんとか人っ子一人いない。怪しいスナックや遊技場が並ぶ、この場末感がたまらない。実際は温泉地として求められていた一面なんでしょう。

 

ikaho

石段に戻ると、こんなミニ庭園もある。

池が凍ってる。

 

artistic ice

よくよく見ると実にアーティスティックな模様になってて興奮。

 

ikaho onsen

ちなみに石段は全部で365段もある。頂上の伊香保神社へ着くころにはくたくたである。

「石段でかいた汗を温泉で流す」、なんて考え方もできるが…

ちなみに温泉はパスしました。思っていた以上に混雑していたから。じゃあ何しに伊香保に来たんだという質問は受け付けません。

昼食

とはいえ腹が減ってきたのでご飯にありつきたい。しかし周りを見渡しても一人客なんてどこにもいない、寂しい。さらに狭い店ばかりで、万が一団体さんと相席にでもなったらやだ。

ということで、一旦ここから離れよう。

調べてみると伊香保の近くに「水沢」という地があり、そこの「水沢うどん」は日本三大うどんに数えられるほどの名物らしい。普段は断然そば派だけれども、これは行くしか。

余談: 三大うどんの定義に笑った。以下はコトバンクより:

日本うどん学会の会長を務める三宅耕三・香川短大教授も「定説はない」との見解だが、現状では「讃岐」と「稲庭」はほぼ「当確」という見方が強い。第三のうどんには、長崎県の「五島」、群馬県の「水沢」、富山県の「氷見」のほか、名古屋の「きしめん」が挙がることもある。

物は言いようということか。

 

水沢へはバスで10分ほど。ここで、あらかじめ買っておいたフリーパスが火を噴くぜ!降車時、ドヤ顔で運転手さんへ見せたら真顔で「使えませんよ」とのこと、なぜ?!

フリーパスをよくよく見ると、「関越交通バス」の文字。そ、そうか、今乗っているのは群馬バス…ッ!やられた…!

渋々お金を払う。

 

udon way

とはいえ着いたぞ水沢うどん街。

軒を連ねるとはこのこと。

 

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お店は相席にならなさそうな「丹次亭」にした。

 

mizusawa udon

注文したのは「もりうどぅん(大盛り)」と「山菜」。丹次亭では一律「うどん」でなく「うどぅん」なのである。発音するときがミソ。

また、水沢うどんは「もり」が定番だそうだ。「かけ」派だけどここはぐっとこらえよう。

 

mizusawa udon

肝心のお味ですが…たしかにうまい。これはウマイぞ。驚くほどの喉越しで、さすがチェーン店とは一線を画する出来栄え。なんだろう、何も付けずに食べるのが一番美味しかった。日本三大うどん、恐るべし。

放浪

うどんに大満足したのは良いが、伊香保に戻るためのバスはすべて群馬バス。これでは例のフリーパスが使えない。

仕方ないので歩いて戻ることにした。5km 程度なので余裕でしょう。

 

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とはいえ、観光客が歩くことを想定していないような道が続き、心細くなった。

 

lighten road

誰一人歩いていない。まあ、そりゃ車かバス乗りますよね。

 

kanto plain

でも歩いたおかげで道中素敵な風景に遭遇できた。関東平野?を一望。

 

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なにやらカリスマ感ただようお寺も。

そして写真のバス停、見てみると関越交通バスだった! これで帰れるか?! と思いきや、10分前に最終バスが行ってしまっていて無念。

 

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誰もいない。

でも歩道があるだけ恵まれてる。

 

gunma chan

ぐんまちゃんだ。

せっかくだから行こうと思ったら、当然のごとく年末年始は閉まってた。

伊香保帰還

ikaho

1時間ほど山道を歩いてようやく帰還

 

ikaho

いろいろ散策してみると、趣のある家屋も多くてなんだかんだ楽しい。

 

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夜が更けてきたので渋川駅に戻りますか…今度はしっかりとフリーパスで。

夜の渋川駅

@shibukawa sta.

渋川駅に戻るときらびやか。実はイルミネーションをやっていた。

 

shibukawa

駅前通りも装飾。

とはいえ、夜の7時頃というのに人が皆無。そうか、そういえば大晦日だった…何やってるだろう自分。年越しそばを食べる気力すらなくなるほどの孤独感。

 

shibukawa

結局コンビニでどん兵衛とお酒を買い、安いホテルで紅白を見ながら一人年を越したのでありました。