教養・一般
さよならインターネット
さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560)
- 作者: 家入一真
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/08/08
- メディア: 新書
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昔のインターネットは良かったなんて話をされると、かつて毎夜のようにアクセスポイントへ電話をかけていた僕らにとってみれば聞き心地が良いに決まっている。
そんな居心地の悪さを感じる今のインターネットも、実はただの過渡期なのかもしれないと思った。包丁なんていう命を落としかねない道具だって今日の僕らは上手に使いこなせている。今後のインターネットの変遷をもう少しだけ追ってみたいという希望がなんだか沸いてきた。
あと、仮に「居心地の良い」昔のインターネットが今日までずっと続いていたとしても、コンフォートゾーンから逃れられない自分にきっと苛々していたと思う。
発達障害
何を隠そう自分からはアスペルガーの香りがぷんぷんすると思っていたので読んだ。本によると今は ASD と呼ぶらしいが。
発達障害の人は大抵の場合秀でている能力があるが、対人関係がうまくいかないことでそれをうまく発揮できないというジレンマを抱えている。
プレ・シンギュラリティ
『エクサスケールの衝撃』抜粋版 プレ・シンギュラリティ 人工知能とスパコンによる社会的特異点が迫る
- 作者: 齊藤元章
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2016/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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表紙がキラキラしていたので買った。ポケモンのキラカードっぽいドキドキが懐かしかった。
2030年に起きる「プレ・シンギュラリティ」によって社会がどうなるか? という未来予想図が250ページほどに集約 (抜粋) されている。中身はかなり過激 (すいません、今の自分の常識をはるかに超える内容で理解が追いつかない) で眉唾。
でも最後には「オレたち日本人がシンギュラリティを起こしてやんよ」と言わんばかりの主張で、なんだか元気づけられる。そんな中今月、著者の齊藤さんが詐欺で逮捕されてしまったのは残念だけど、科学技術で世界を驚かせるような日本であり続けてほしいと思う。
ひきこもらない
共感しまくり本。以下記事でも語っている。
不動産投資の超基本
家を引っ越すにあたって、「あれ?もしかすると借りるより買っちゃったほうがお得?」なんて邪推が湧いてきたのでさっと勉強した。わかりやすい。
結論:頭金が十分に払えるほど貯金がないなら買っちゃダメ
史上最強の哲学入門
様々な偉人の哲学をバトル形式で読める新感覚の本。
「A という哲学はここが凄い」→ (へぇ~…) →「でも A はここがダメだから実は B が最強」→ (うわっ! 確かに!) →「でも B はここに穴があるから C こそ理想」→ (くそっ! なぜそこに気付けなかった俺!) → 「でも (以下略
これの無限ループ。だんだん自己嫌悪になってくるけど、負けずに読んでいくと「あれ?でもこれってここがおかしいんじゃ...」なんて考えるようになる。それこそが、物事の本質をみるという行為に一歩近づけた証なのではないか??
北海道関係
北海道に暮らす 道東編
読み物として面白いノンフィクション。田舎はやはり人間関係が大きなウエイトを占めるもんだなあ。以下記事でも熱く語っている。
北海道の歴史がわかる本
- 作者: 桑原真人,川上淳,宮川健二,井上哲
- 出版社/メーカー: 亜璃西社
- 発売日: 2008/03/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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北海道に住みたいなら知識面も充実させないと、というモチベーションから。
最も印象に残ったのはシャクシャインの戦い。アイヌと対立する松前藩が「偽りの和睦」をアイヌ軍の長・シャクシャインに申し出て、酒を飲ませたすきに殺してしまった。いくらなんでも卑怯だな…と思ったのが第一印象だけど、今風に言えば「世渡りがうまい」のだろうか、とも思えてきた。いつの時代も世知辛い。
この本のおかげでアイヌに大いに興味を持った。もっと理解を深めねばと思う。
矢島さとしのまるごと北海道みやげの歴史
こういう頭を空っぽにして読める本は重要。各地のおみやげが写真とともに紹介されているので、今度北海道旅行したときは最高のおみやげを職場の人たちに提供できるはず。
北海道の歴史散歩
有名な観光地じゃなくて、もっとローカルな視点で旅をしたいと考えていたのでまさにピッタリ。各スポットの歴史についても紹介されているので勉強にもなる。
JR北海道の危機
JR北海道の危機 日本からローカル線が消える日 (イースト新書)
- 作者: 佐藤信之
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2017/10/08
- メディア: 新書
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杜撰な管理体制で叩かれたJR北海道。それだけでなく、モータリゼーションや札幌への一極集中、社員の高齢化、JR貨物の負担など問題が山積みだった。
最終章にはJR北海道復活のための提言が述べられてはいるが、どれも国に頼った案であり、もはや自身の力だけで這い上がることは不可能のようにみえる。
貨物を優遇するような施策はJRグループ全体で痛み分けしているようなものだから、JR北の痛みもグループ全体で分かち合えば良いのでは? と思ったけど、これだともはや国鉄か…
ヒグマ
北海道関連の本を読んでいると度々出てくる、最強の哺乳類「ヒグマ」。この本はそんなヒグマに関するあんなことやこんなことが事細かに記されている。単行本だけどもはや辞典。
ほとんどのヒグマは熊よけの鈴で回避できるとか、死んだふりは効かないとか、実用的な情報も満載。
そして後半部はアイヌとヒグマの関係についてこちらも詳細に書かれていて、非常に勉強になる。熊送りの儀式イヨマンテについてももちろんバッチリ記載。一家に一冊…と言いたいところだけど絶版の模様。
漫画
ゴールデンカムイ
ゴールデンカムイ 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 野田サトル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/02/19
- メディア: Kindle版
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アニメ化おめ!
前半は金塊をめぐってシリアスな展開が続くんだけど、物語が進行するにつれてだんだん何の漫画なのか分からなくなってくる。それを許せるのも上手なコマ割りと魅力的なキャラクターが成し得ていることなのかなと思う。
ヒロインのアシリパさん以外みんな悪い一面があるのも一筋縄じゃなくて良い。
惡の華
温泉施設の漫画コーナーで読んで、読了後になんだか温泉どころじゃなくなったことを覚えている。
なぎさにて
これも切ない。
写真
写真に全身全霊をかけてきた男の生き方が記されている。このくらい本気で仕事をしてみたい。
アサヒカメラ 12月号
アサヒカメラ 2017年 12月号【特別付録】岩合光昭カレンダー「猫にまた旅2018」 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/11/20
- メディア: 雑誌
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毎月アサヒカメラを買っている。中でも12月号が特に良かった。
宮崎さんが昨今の風景写真に対して毒を吐きまくってて痛快。綺麗なだけの写真は消費されるだけ。行けば撮れる。
風景写真にプラスアルファの付加価値をどうつけるかが作者の腕の見せ所になる。