北海道に住みたいと言っているだけのブログ

惡の華を読んで

 

 

今更なんだけど、先週「惡の華」をぶっ続けで読んで大いに感動してしまった。作品から発せられる熱量が大きすぎて、ほかの漫画が読めなくなったくらい。

ひたすらに美しい作品。本当はこんな一言でまとめてはいけないんだけど、美しい。

なぜ感銘を受けたのだろう?と振り返ってみると、「(歳を重ねるにつれ)かつてあった反骨精神がどんどんと薄れていくこと」に対する不安や焦りがまず自分の脳裏にある。そしてこのような思春期特有の鬱蒼としたエネルギーに満ちている作品を読むことで、かつての青二才的な感情が呼び起こされ、結果として安心感や充実感を得たのではないか。そうか、結局若返った気分になっただけなのか…

自分のようにひねくれた思春期を過ごした人間にとっては、手放しで賞賛するしかない類の漫画。「シガテラ」しかり、「ボーイズ・オン・ザ・ラン」しかり。