北海道に住みたいと言っているだけのブログ

2023 年を愚直にやってきた

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先日、子供が 1 歳になったのでこの一年を振り返ってみる。

 

特に最初のころは、不器用すぎて何もかもがうまくいかなかった。これは自分のいつものパターンで、新しいことに対する適応力が低いことによる所為。バイトや仕事で何度も遭遇してきたから、このときもポジティブにやっていけばよかったのに、今思うと一時期は産後うつだった気がする。父親もなるんですよね。自分以外がみんな敵に見えて、ちょっとしたことで感情に火が付くような感じ。そしてそんな幼稚な自分に自己嫌悪するなど、終わりのない迷路のような毎日が続いていた。

今改めて思うのは、どれだけ争いや憎しみのないユートピアに暮らしていたとしても、自分が狂ってしまったらそれだけでもうディストピアだということ。自身の幸せは自身の脳みそしか感じられないので、いかに自分を正常に保つかが大事。

結局、仕事が始まって保育園に預けるようになってから少しずつ立ち直ってきた気がする。

 

仕事が始まると、夫婦フルタイムということでこれがまた大変なのだった。仕事はとにかく時間との勝負。だらだらミーティングしたがる同僚に頭を悩ませつつも、ある時期からは吹っ切ってストレートにいろいろと頼らせてもらうようにしたり。

あとは体調面もそうで、子供が風邪ひいても自分が風邪ひいても仕事はストップしてしまう恐怖。これも途中からは「しゃーない」と思うしかなくなった。逆に、ダウンすることで免疫をつけていくことができるのでなんだか日に日に強くなっていく気もしてる。

いろいろしんどいが、一方で「やれなくはないな」と思えたことも事実。核家族でフルタイム、大変だよねーというのは子供が生まれる前からよく耳にしていたが、こんな自分たちでもやれなくはない。それは一種の自信にもつながった。とはいえ日々の消耗で寿命が確実に減っていっている実感があるが、子を産んだ後悔は一切なく、むしろ寿命を差し出してあげたい心持ですらある。

 

皮肉なことに、子の誕生日に手術があった。手術といっても大層なものではなく、日帰り入院レベルのものだったが、自分はしたことすらない手術というものを 1 歳の子にさせるというのはなかなか堪えるものがあった。

術後のリハビリ的なみたいなものがあって、傷口を指でぐっぐっとするなかなか鬼畜なトレーニングがまたきつい。子は泣き叫ぶし、これを日に数回、1 か月続けなければいけないので本当にすまないという感じ。なんなら今も継続している。

加えて病院が神奈川にあり、平日の午前中に行かなければいけなかったので、通勤ラッシュに揉まれながら東京という一山を越えて千葉から神奈川へ行くのがつらかった。片道 2 時間くらい電車に乗らなければいけなかった。

これまで 3 回ほど病院に足を運んでいる。1 回目のベビーカー in 通勤ラッシュは本当に懲りたので、2 回目は病院のすぐそばのホテルに前日入りして、ラッシュを避けるように移動する方法をとった。移動は想定通りスカスカの電車だったのだが、ホテル暮らし with 1 歳児が今度は難関で、狭いユニットバスで子をシャワーしたりとか、子をベッドから落とさないように寝たりとか、やはり大変だった。3 回目はホテルをやめて、抱っこ紐 in 通勤ラッシュをチョイスしてみて、結局これが一番しっくりきた。初めからこうすればよかったのだが、子が結構ヘヴィーなタイプなので、どちらかというと大人の腰が持つかどうかという心配があったのである。実際腰は相当やられたのだけど、1 回目・2 回目の辛さと比べると雲泥の差。

 

順風満帆とはいかない一年だったが、ひとつひとつ愚直に片づけていけば道は開けると思う。

関係者としての天災

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正月早々から日本海側で大きな地震があり、物騒なことになっている。何を隠そう、私と妻の実家がそれぞれ新潟と富山なのであった。

自分たちの帰省は年明け前に済ませていた。これまでと違って子供がおり、できるだけ帰省ラッシュには巻き込みたくないということで、少し早めの帰省を選択していた (結果的には、帰りの高速で車両事故があり一時間ほど渋滞になってしまったのだが…)。微妙な時期で実家には迷惑をかけたかもしれないが、この選択をしていなければ自分たちはもろに直撃していた。子供もあの場にいたとすると、冷や汗が出る。

自分たちはよくても心配が尽きないのがお互いの実家だ。今のところは無事のようだが、ライフラインへの影響や津波の余波などいつ起きてもおかしくはない。東日本大震災の、あの映像が久しぶりに脳裏にフラッシュバックして、ずっと気分が悪い。とにかく、何も起きないこと。そして、早く元の生活に戻れるよう願ってやまない。関係者としての、心からの願いである。

楽しい fun

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駅とかで「鳥のフンにご注意ください」などと書かれている注意書きを見ることがあるが、なんとも免責な感じがするなぁと。

そもそも注意と言われても一体どうすればいいのか。フンが落ちてきたら避ければいいのか。そんなことができるのか。いや、頭上に鳥がいた時点で離れればいいのか。でも、あちこち飛び回りながらブツを投下された日にはどうすることもできない気もする。というか、前を見ずに駅構内を歩くのは首都圏では特に危険だ。

駅側も成すすべがないことは十分承知している。下手に駆除すると某タクシーの運転手みたく警察に捕まってしまうかもしれないから、注意書きでお茶を濁しておくのは間違いない選択だ。

 

そんなことを最近ぼんやり考えていたら、今日、人生で初めて鳥のフンを全身に浴びることになった。保育園の送りの帰り道、天気の良い師走の朝だった。量が多かったのか、「ドン」という思ったよりもヘヴィなサウンドを響かせながら、我がジャンパーの上へ大胆に着丼した。否、ジャンパーのみならずベビーカーも道連れになった。保育園に預けた後だったので、子に着丼しなかったのは不幸中の幸い。加えて、今日に限ってナイロンのジャンパーを着ていたので、即家に帰って洗濯機に突っ込むことができたのもよかった。ナイロン最高。最近ナイロンにハマりすぎて、そういえばパンツやバッグもナイロンだらけである。いつかは全身ナイロンでキメて、またあのヘヴィなフンを迎え撃ってやりたい心持である。