北海道に住みたいと言っているだけのブログ

映画「さかなのこ」をみた

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最近観たい映画がないなと悶々していた中で、やっと見つけた気になる作品。昨日、ニッケコルトンプラザで観てきた。心を空っぽにして穏やかな気持ちで観られる、素晴らしい映画だった。

映画の冒頭で「男とか女とかどうでもいい」といった文言が出てくるので、これはもしかしたら昨今のジェンダーカラーの強い作品なのかなという思いがよぎったのだが、そんなことはなく、ひたすら魚だらけの作品だった。というか、ジェンダー以外にも「同級生からのいじめ」「父親からの不理解」「心を開いた人が警察に連行される」「ヤンキー」「簡単な仕事ができない」「家がない子連れの友人」など、実に様々な問題や困難が出てくるのだが、意図的にどれもマイルドに描かれているように感じられた。「魚が素晴らしいんだから、それでいい」と言わんばかりの、痛快なテーマ。

映画の最後の方で、母親が「魚をずっと好きでいてくれてよかった」とさかなクンに伝えるシーンがあるんだけど、めちゃめちゃ響くひとことである。勉強も特に強いることもせず、好きなことをひたすらやらせてあげられるのは、尋常ではないほどの辛抱と不安があってこそ。彼はその才能や努力が花開いて成功したケースといえるが、世の中うまくいかないことの方が多いから、果たして自分が母親の立場だったら一体どこまで寄り添ってあげられるだろうかと考えさせられる。子を信じて、不安と戦って、結果が出たからこそのこの一言、とても重みがある。

さかなクン、子供に人気だからなのか、それとも「好きなことをやっていくことの大切さ」を親から子に押し付けたいからなのかはさておき、映画館には子供の姿が多かった。「悪者を倒す」といったアニメのストレートなゴールと比べると、本作はどうしても地味に見えてしまうことに加えて、上映時間も 2 時間以上たっぷりとあるので、子供にとってはなかなか集中力が続かないかなぁと思ったりする (後ろから足でドンドンやられたことを思い出しつつ)

それにしても、どこかの監督インタビューでかなり脚色したとあったが、果たしてどこまでが実話でどこまでがフィクションなのか…。さかなクン本人による原作本があるのでこれを読めばだいたいわかりそうではあるが、あえて答え合わせをせず想像して楽しむのもまた良し。

雑談

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早いもので 8 月ももうすぐ終わろうとしている。

振り返ってみると 8 月はかなり厳しい状態が続いていた。主に自身の精神的な部分がダメになっていて、表に大きく出ていたりはしなかった (はずだ) が、内心はボロボロであった。仕事が忙しいとか、プライベートで何かあったとかそういうわけではないのだが、一度スイッチが入ってしまうとなかなか抜け出せなくなる類のダークな感情が割とずっと居てくれた具合だ。だいたいこういうときはメタ視点で自身と対峙したりすると落ち着いてきたりするものだが、今回は手強くてそううまくはいかなかった。

大学時代は「大人になれば今よりもずっと達観できるだろう」などと思っていたが、なんなら当時のほうがずっと落ち着いていた気もしなくもない。歳を重ねるとは驚きの連続で、子供の頃の大人に対する漠然としたイメージがことごとく崩れていくから面白い。

…と、残念な心身状態だったわけだが先週はお盆休みをもらっていた。これが実によくて、心のネガティブを一掃…とまでは言えないものの、かなりリフレッシュすることができた。その分今日の仕事復帰が非常に憂鬱だったものの、それでも休暇前と比べると仕事に対する向き合い方もかなり良好な状態になった。休暇がここまで心身へダイレクトに効いたのは初めてかもしれない。国には週休 3 日制の義務化を求めざるを得ない。

 

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それにしてもこれはたまげたな。あまりにも唐突だったし、長万部だし、外部からするとちょっとおもしろいけど住民としては大迷惑だし、いろいろ感ずるものがあった。

 

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鹿部町の間欠泉をちょっと思い出す。これもなかなかすごくて、北海道に行ったら一度は見に行くべきスポット。(語彙)

たまたま温泉掘ってたら間歇泉がみつかったので、今流行りの道の駅とドッキングしてしまおうという鹿部町の強引さが嫌いじゃない。でもやっぱりこうでもして魅力的な観光スポットを用意しておかないと、なかなか観光客に立ち止まってもらうことはできないからこういったパワー観光地は大事に思える。

長万部はどうかと考えた時に、現状は結構厳しい。特に大衆に受けるようなスポットが少なく、観光客に車で素通りされる可能性がある。とはいえ新幹線が止まる駅になる予定なので、今後どう発展していくのかはまだ未知数。ちなみにご飯はめっちゃうまいんだが、道内はライバルが多い。ということで、この水柱も観光資源にできないだろうか? 果たして観光に使えるのかどうか全く検討つかずではあるし、なにより現状は住民に騒音被害が起きているので対策は必要だが、活かすも殺すも町の手腕にかかっており、期待している。

P I Z Z A H O T L I N E の襲来

ちょくちょく記事にも書いているが、私は Vaporwave 文化が好きである。時に Vaporwave と他の音楽ジャンルが悪魔合体して、新しい音楽が生まれることもある。10 年くらい前に Blank Banshee という人が Trap と Vaporwave を混ぜた Vaportrap を開発したのは有名。


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特に Dreamcast が好き。

ほかにも Vaporwave から Future Funk に派生してシティポップブームを生み出すなど、なにかと面白い文化ではあったのだが、ここ数年はあまり動きがなかったようにみえる。(ただの調査不足の可能性大)

だが、今年に入ってまた新しいジャンルが出てきた。P I Z Z A H O T L I N E というアーティストが Vaporwave と Jungle を融合させてしまった。

 


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Jungle 自体が懐古な感じもするので、Vaporwave との相性も良い。まだあまり聴き込めていないので感想はまた別の機会にしたいが、ひとまずアルバムは買おうと思う。