カメラと技術と時々音楽

ショック戦記

我が家では、冷蔵庫をキッチンではなく居間に置いている。ふとのどが渇いたときなど、冷蔵庫への移動距離が少なくなってよい。

しかし、冷蔵庫をキッチンに置かない本当の理由は、食洗機をキッチンに置きたかったからだった。

我が家の狭さについては過去の記事で何度か言及している。例に漏れずキッチンも狭い。それゆえ、冷蔵庫と食洗機の両方をキッチンに置くことができない。いや、厳密には置けるのだけど、両方置くとなると貴重な調理スペースが丸々食洗機に取られて、頭蓋骨が共鳴する。

そもそも家が狭いくせに食洗機なんてブルジョアな家電がなぜあるのか? という話なのだが、もともとは奥様が独身時代に使っていたものだった (そしてプレゼントとして買ってあげたのが自分なのであった)。昔はいい家に住んでいたようだ。

 

兎にも角にも、引っ越してきた当初は食洗機をなんとかしなければいけなかった。選択肢としては、

  • 食洗機をつけて、冷蔵庫も置く。調理スペースがなくなるので料理をしない。
  • 食洗機をつけて、冷蔵庫をリビングに移動
  • 食洗機をつけず (捨てる)、冷蔵庫をキッチンに置く

などが挙げられる。この中であれば、文句無しで真ん中を選ぶだろう。

ただ、もともと自分は食洗機などいらないという立場だった。大学時代のアルバイトで 6 年間皿洗いをしていたこともあり、ある種皿洗いに関するプライドがあったからだ。己の手でお金を稼いできた。そんじょそこらの人の 2~3 倍は速く洗える自負がある。それだけをアイデンティティとして今日まで生きてきたのだ。

しかしながら、(月並みな展開になるのだが) 使ってみるともう食洗機なしの生活には戻れなくなってしまった。

 

食洗機のメリットは人それぞれあるだろうが、個人的に最もテンション上がるのが「80℃すすぎ」モードである。文字通り、高温のお湯ですすいでくれるモードだ。

これまでの文脈から推測できる通り、今使っているのはビルトインではなく外付け型の食洗機である。したがって、すすいだ水はホースを通じて流しに直接排水される形となる。

80℃すすぎモードにすると、高温の排水がホースを伝って勢いよく排水口へと流れていくのだ。つまり、排水口を (実際は違うだろうけど) 熱湯消毒したことになる。心なしか排水口の臭いや油脂のぬるぬるが生じにくくなった気がする。これは普段の手洗いでは無理なので別途お湯を沸かす必要があり、なかなか面倒だ。

食器ももちろん高温洗浄されるので、油汚れもすっきり落ちる。これからの季節、まな板も安心ね。

 

80℃すすぎの他にお気に入りのポイントが、スポンジが汚れなくなること。

食器を洗うときに使うスポンジなので、洗ううちに汚れてくるのは当たり前なのだが、潔癖な性格ゆえ、汚れると凹む。特にカレーなど「油脂 with 濃い色」な食べ物はスポンジの最大の敵である。終いには、スポンジを汚したくないがゆえにまずは自分の手でカレー皿や鍋を洗うという苦行に出るのだが、今度は自分の手がねちょねちょになって阿鼻叫喚するというシナリオが常だった。

そこから開放されるのは実にありがたい。

 

食洗機とティファールのフライパンとの相性も抜群である。「別に取っ手が取れるくらいで偉そうにブランド確立するなや」とたかをくくっていた大学生の自分を殴ってやりたい。取っ手が取れるって素晴らしい。すいすい食洗機に入る。入らなかった日には、自分の手で油ぎったフライパンを洗い、阿鼻叫喚 (略

 

いくら食洗機とはいえ入らない食器や調理器具もちらほらある。というか、入らないものの方が多い。思いの外収納スペースが狭いのだ。

おかげで、もはや食洗機に入らないものは使わなくなってしまった。。食洗機に入るものだけ使う。食洗機ドリブンの生活。自分は食洗機の手のひらの上で踊らされているのだ。食洗機の手のひらって何やねん。