北海道に住みたいと言っているだけのブログ

オルゴールで J-POP の BGM が流れているお店が好き

地元のファミリー向けレストラン (駐車場が広い) などにいくと、店によっては平成 J-POP のオルゴールバージョンが BGM で流れていることがある。そば屋とか、寿司屋、しゃぶしゃぶ屋など、和を感じるお店に多い。

なお、オルゴールバージョンではなく、三味線バージョンのお店もある。

こういったお店は決して時代に流されることはなく、ひたすらマイペースに「さくら(独唱)」「ザ・ピース!」「千の風になって」といった名曲を流し続けている。平成が終わろうとしているのに、電子レンジでポテチが温められるようになったのに、今日も、これからも流し続ける。変化を恐れていては生き残れない世の中だが、変わっちゃいけないものもあるのだ。

行くたびに強いローカル感を覚える。地方ならではの安心感がある。一方で、東京ではなかなか出会えない。よいお店があったら教えてください。

個人的にアツかった最近の音楽

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1. Fishmans 闘魂 2019 に参加

昨日行ってきたのだ。未だ興奮冷めやらぬ。ダメ元で抽選に応募したら当選して、歓喜の渦。

対バンイベントなので、ワンマンではない。お相手は cero。一度生で見てみたかった。

2011 年ころに「大停電の夜に」がネットで話題になって、自分も PV を見てみたところその時感じたのは「ポップなカクバリズム」なバンド (あと MC.sirafu がいる)。…だったのだけど、昨日のライブでは、あれ? こんなにテクニカルなバンドだったっけ? と驚いた。MC.sirafu もいない。いやそれはただ単にサポートメンバーとして参加していなかっただけか。

「Narcolepsy Driver」めっちゃ良い。ずっと聴いていたい。


cero- Narcolepsy Driver

 

1時間ほど cero に溺れたあとはフィッシュマンズである。いきなり初期メンバーの小嶋さんが「あの娘」でギターをかき回したり、まさかの「ゆらめき IN THE AIR」がセトリにあったなど、非常に熱かった。後者に関しては、過去のライブでも「ゆらめき」のイントロを流しつつ「実は違う曲でした~(てへぺろ」みたいなパターンが何度かあったので、昨日も特に期待していなかったんだけど本当にあのギターのアルペジオが流れてきよったときは思わず瞳孔が開きまくっていた。しかもアウトロが長い「男たちの別れ」バージョンだから恐らく 16 分ほどやってたんじゃなかろうか。大好きな曲だったのでとても嬉しかった。このときばかりは後ろにいた人、すまん!(ゆらめきすぎた)

 


Fishmans - ゆらめき in the Air [MUSIC VIDEO] (HQ)

あと、個人的にテンション上がったのが「Smilin' Days, Summer Holiday」。めちゃくちゃライブ映えした。めっちゃカッコいい。キーボードソロからギターソロにいくあたり、かっこよさの塊か。あと純粋にとても楽しい曲。当面はこの曲で Smilin' Day になれそう。

と、大満足な一夜でございました。次はそろそろ「感謝(驚)」期待してます。

2. ナンバーガール再結成

natalie.mu

あとはやっぱりこれっすよね。再結成のニュースが飛び込んできてもうかれこれ 5 日前。あのときの衝撃たるや。

初めてナンバーガールを聴いた高1のとき、彼らは既に解散して2~3年が経ってしまっていた。「もっと早く出会えていれば…」と、自分の不甲斐なさやアンテナの低さを何度責めたことかわからない。それほどまでにライブが見たいバンドだった。群を抜いて見たかったのはナンバーガールとブッチャーズ。(ブッチャーズは、大学生のときにライブのチケットを買おうかどうしようか迷っているところでヴォーカルの吉村さんが亡くなってしまったので、これもある意味一生つきまとう類の自責の念。)

大学生になっても時折叶わぬ願いが脳裏によぎることもあったけど、多少は大人びたのか「まぁ現実はこんなもんだよね」と謎の慰めをして、自分自身を納得させていたことも多々あった。とはいえ、心の奥底では諦められない思いもあり。

そんな気持ちを抱きながら気付けばもうちょっとで 30 になってしまいそうだ。いいオッサンである。そろそろ諦めただろう。花の学生時代は終わりを告げ、会社に入って、社会を知り。世の中自分の思い通りにはならない。まさに現実はこんなもんだ。いや、でも死ぬまでに一度、生でイギーポップファンクラブを。あのイントロ、ギターソロを、肌で感じたいと思ってやまなかった。

そして再結成のニュースである。なんと今年のライジングサンで演奏する? こんなことが。人生の半分を共にしてきた願いが叶うとは一体。

行きます。北海道。満を持して。

 

Fishmansナンバーガールと、自分の青春時代を色濃く描いたバンドのライブに参加できるとは、本当に幸せというほかない。2019 年はまだまだ面白くなりそうだ。

イトウヨーカドー

最近ヨーカドーばかり行ってるので、ついついヨーカドーのことを考えてしまう。

小学1年生のころ、近所のヨーカドー (木戸店) でチョロQ大会があったので冷やかしで参加してみたら優勝してしまった。俺のスカイライン GT-R が火を吹いたのである。賞品としてばかでかいライオンのぬいぐるみをもらったのだけど、あまりかわいくなかったのでせっかくのたてがみをホコリで白くしてしまったことを覚えている。

といった武勇伝を課題の作文に書いたら、担任の先生から添削が入った。まあ、一度や二度は皆添削されていたから「あーやっぱり俺もだめだったかー」程度で快く受け入れたのだけど、直されたのが「イトーヨーカドー」→「イトウヨーカドー」だったので、一気に不可解な心持ちになった。

もちろん、ヨーカドーの正式な表記は自分が書いた前者だ。おそらく先生は「伊藤さんのヨーカドー」という認識をしていたから間違ってしまったのだと思う。あるいは、実のところ正式表記を知っていたけれど、たかだか小学1年の子供が「イトー」などと長音を使ったカジュアルな書き方をしたから、それは教育上よくないことだという判断をして、泣く泣く赤ペンを動かしたのかもしれない。でも、あそこまでヨーカドーが発展できたのはあのカジュアルさ、明るさなのではないか。あの長音が客の心を掴んだ。「イトウ」だったら地方の個人商店にすぎなかったのかもしれない。「太東」ではなく「タイトー」であり、「大同ドリンコ」ではなく「ダイドードリンコ」なのである。

「イトウ問題」を除けば最高の先生だった。優しく、面倒見がいいし。とはいえ、完璧な相性の人間など存在しない。性格的に合わない部分があるからこそ合う部分が引き立つ。だからこそ人生は楽しい。そんなことに気付けた小1の秋であった。