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K-3 と比較する PENTAX KP の高感度耐性 (RAW 編)

PENTAX KP の売りの一つ、高感度耐性を検証してみる。果たして私が以前持っていた K-3 と比べてどれほどの進歩があったのか?

また、私は基本的に RAW 現像派なのでカメラ内現像のノイズリダクションが上手になっても恩恵はあまりない。そこで、現像前の RAW データにおけるノイズをみてみることにする。

ちなみに RAW 編といいつつ JPEG 編はない。また、同 ISO で2機種の画質を見比べたい方は、ブラウザをもう一つ立ち上げてこのページを並べて見てほしい (他力本願)

 

前提条件

  • レンズは FA35mm F2
  • 三脚撮影
  • レリーズは使わずに2秒のセルフタイマーで代用
  • 感度優先AE (だったはず) で ISO 感度を段階的に変えながら撮影
    • よって、高 ISO 時は小絞りボケが発生している可能性がある
  • 得られた RAW ファイルを Lightroom でそのまま JPEG 化 (現像タブは触らない)

 

PENTAX K-3

まずは K-3 の高感度耐性からみていく。

 

ISO 100

IMGP8519.jpg

低感度はあまり比較する意味がないので、ISO200 ~ 400 はスキップする。

 

ISO 800

IMGP8520.jpg

まだまだ現役、K-3。問題ない。

 

ISO 1600

IMGP8521.jpg

個人的に K-3 の常用感度の限界かなと思っている ISO 1600。

 

ISO 3200

IMGP8522.jpg

まだ大きな破綻はない。ただ、夜景だと色々ときつくなる。

 

ISO 6400

IMGP8523.jpg

偽色によって立体感が薄れてきた。

 

ISO 12800

IMGP8524.jpg

中間色~ハイライトにもノイズが目立ってきた。

 

ISO 25600

IMGP8525.jpg

ここまで来ると室内はともかく夜景はもうダメ。

 

ISO 51200

IMGP8526.jpg

確か 51200 が K-3 の限界だったはず。こりゃ緊急用レベルである。

 

PENTAX KP

いよいよ KP をみていく。

 

ISO 100

IMGP0001.jpg

 

ISO 800

IMGP0003.jpg

 

ISO 1600

IMGP0004.jpg

ここらへんまでは余裕そう。

 

ISO 3200

IMGP0005.jpg

 

ISO 6400

IMGP0006.jpg

6400 でもノイズはあまり感じられない気がする。どうでしょう?

個人的にここまでが常用感度。

 

ISO 12800
IMGP0007.jpg
さすがにノイズも出てくる。
 
ISO 25600
IMGP0008.jpg
25600。だいぶノイジーだけど、使えなくはない。
 
ISO 51200
IMGP0009.jpg
K-3 では色味が大幅に変わってしまっていたけど、まだまだこちらは持ちこたえている。
 
ISO 102400
IMGP0010.jpg
いよいよ10万台。シャドウ部がだいぶ怪しくなってきた。
 
ISO 204800
IMGP0011.jpg
さすがに記録用レベル。
 
ISO 409600
IMGP0012.jpg
だいぶ緑がかってきた。
 
ISO 819200
IMGP0013.jpg
ついに ISO 819200 の大台。でも、ノイズの乗り方が心なしか上品だと思ってしまうのはペンタ信者だからでしょうか? (笑)
 

考察

超高感度における画質は比べるまでもなく KP の圧勝。では、「そこそこ高感度」の ISO 6400 はどうか。

そこで、ISO 6400 において 100% に拡大した画像を並べてみた。左が K-3 で右が KP。

f:id:hurikake:20171230003828p:plain
右側にあるブリッジの「縁」のノイズが特に顕著にみえる。左 (K-3) の方が平面的というか、立体感に乏しい気がする。全体的にみても粒度感は左のほうが強い。
でも、こう見ると案外差がつかないな…げふんげふん。検証用の被写体をミスったな、夜景にすべきだった。

 

まとめ