一年ほど使ってみたので、簡単に振り返ってみる。
とりあえず、素敵なレンズです。
外観
便利ズームとしてはやや大きめ。これ以上大きいと気軽には持ち歩けないな、という印象を受けた。
一方でこの大きさが幸いして、持ちやすく安定したホールド感が得られる。
重さ
そこそこ重い。
操作性/AF
ズーミングはねっとり。とはいえ、回す時の重さは全く気にならない。むしろ気持ちいい。
1年も使っているとだんだんとトルクが弱くなってきた。
AFは早いし静か。動体もそこそこいける。さすが最新レンズ。
画質
単焦点には及ばないが、ズームレンズとしてはかなり高画質な気がする。
イマドキのデジタルレンズなだけあって、非常にシャープかつ色乗りの濃い描写。
特にズームレンジ中間 (30mm~60mm あたり) の描写はお気に入り。破綻のない、美しい写真が撮れる。
一方で広角端の16mmは、特に木々を写した時などで周辺の流れが気になる。ズームレンズなので仕方のないところもある。ここぞ!という風景はちょっとズームしてから撮るといい感じ。
ただそもそも超広角を使いたい時って、空を大きくフレーミングするシチュエーションが個人的に多い。空に関して言えば周辺の流れはあまり気にならない。
ズームレンズなのにボケ味はかなり素敵。
特に望遠端で絞り開放にすると、ピントが合った面はシャープなのに背景は綺麗にボケる。
絞りはF7.1前後が画質のピークかなぁと思う。とはいえ、開放からピント面に関してはキレキレに写る。
写真
風景が多いですね。
神聖なほこら。
なぜか宙に浮いてた葉っぱ。こわい。
巷で言われている2線ボケもあまり気にならない。
明るくないレンズなので、ズームしてぼかすのが一般的。
最近撮ったやつ。だんだんとぼけていく感じが好き。
シャドウを落として、ハイライトを上げた画。
好きな写真@阿蘇。
やっぱり人が入ると印象変わりますね。
総評
旅レンズの決定版じゃないでしょうか。旅先の説明写真から、作品っぽいモノまでこれ一本でOK。
函館であまりにも寒かったために何回か落としちゃったんだけど、壊れる気配はなし。(その代わりフードが壊れてしまった!)
頑丈なので長く使えそうである。壊れるまでずっとレギュラーで使っていきたい、と思わせられる魅力を持つにくいやつ。
開放F値が凡庸で夜の手持ちは厳しいけど(否応なしにISO6400とかになる)、一方で大口径にしたばっかりにこれ以上サイズが大きくなると辛いものがある。そういった意味でもベストな開放F値セレクトと思っている。
その分ちょっと高いのが玉に瑕。そこは…思い切ってIYHしましょう。