北海道に住みたいと言っているだけのブログ

年が開けた

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いつの間にか 1 月も半ばへと差し掛かってきているが、今年も平常運転で参りたい。年末年始はひたすらテレビを見ていた。自分の好きな番組の 1 つ、路線バスの旅が毎日のように放送されていた。面白いからいいんだけど、1 回観るのに 3~4 時間くらいぶっ通しでかかるから、見終わったあとの時間浪費感が毎度のごとく半端ない。あとテレ朝の 24 JAPAN が夜中から朝までやってるのを観て、やはり後悔するなどした。

また、年末にふるさと納税を駆け込みで行った。よくわからないまま 6 つの市町村に申し込むことで確定申告が必要になってしまうなど、2020 年も自分らしさ、ダイバーシティを体現できたと思う。

今日は近所の神社で遅めの初詣をしてきた。今年はどんな一年になることやら。

気付けば大晦日

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12 月はじめての記事が晦日になってしまった。書こう書こうと思いながら早、晦日

平日は仕事して飯食べて風呂入って寝る、休日は家に籠もって曲作り、という繰り返しの 12 月。というかここ一年こんな感じだったな。家はいいぞ。

曲作りは奥深い。2 月頃にバンドの曲を作ってみたところあまりにもクオリティの低い曲に仕上がってしまい、これはなんとかして作曲力を底上げせねばならん、ということで、アウトプットに勤しんでいたら曲作りの楽しさに取り憑かれてしまった。子供の頃も同様に作曲ソフトの Cherry とか Domino を使って曲作りに挑戦したことがあったけど、当時は全くのめり込むことはなかった。しょぼい MIDI 音源だったからか? わからないが、今は高品質なソフトシンセが無料とか格安で使えるので、適当に鳴らすだけでテンション上がる。いい時代。

曲を作るようになって、身のまわりの音楽を分析的に聴くようになった。好きな曲はもちろん、テレビや店の有線で流れてくる興味のない曲も、気を配ると新しい発見が必ず 1 つはある。なんならテレビ CM の BGM なんかもそう。日々が発見の連続。このフィルインかっこいいなぁとか。相変わらずクソ曲しか書けないが、耳に入る音の解像度が上がったのは大きな収穫。

一方で、写真を撮ることの少ない一年だった。春~夏にかけてはカメラを持って外に出るのが若干憚られる時期というものがあった。今はもうそんな風潮はないけど (いや、ちょっとまた出てきた?)、個人的には未だにちょっと抵抗感があって、写欲も心なしか失われてしまったように思う。来年は PENTAX さんから 16-50 F2.8 の新型が出るはずなので、あわせて楽しめたらな。

北海道移住計画、今年はあまり進捗がなかった。ただ、この一年でリモートワークが大きく普及したのは大きいと思っている。働き口の少なさという地方の課題を解決してくれるかもしれない。残念ながら今の会社ではまだ地方からの勤務は認められていないんだけど、自分をはじめとしてちらほらと声はあがっているようだし、世の中のリモート化がより加速すれば会社も変わってくれるかもしれない。今の会社がダメでも次の選択肢は間違いなく去年より多い。そういう意味で希望を見出だせた一年だったなと。(でも、地方にとってみると地元企業に貢献しない住民ってどうなんだろう? 税金は収めることになるからまぁいいか)

もちろんいいことだけでなくて、新型コロナの影響でうちの会社も少なからず悪い影響が出た。けれど、個人的には定職にありつけているだけで幸せだよと思うわけです。今回は接客業とか飲食業などが壊滅的なダメージを受けたが、次は我が身かもしれないから。特にうちの場合はインターネットを使った事業なので、例えばだけどインターネットが一切使えなくなったとしたら一発でアウト。それ以前にあらゆるインフラに影響が出ると思うけど、少なくともネット企業で働く以上は、インターネットという単一障害点を持っているという意識はしておいたほうがいい気がする。

そんなこんなで気を引き締めながら、これから蕎麦を作ることにする。よいお年をな。

音楽を聴いている 1

大学時代と比べると、2015 年に就職してからぐっと音楽を聴かなくなった。新しい音楽を発掘する気力がなかったのと、そもそも聴く時間がその頃はあまりなかった。せいぜい通勤時くらい。それゆえ音楽自体への興味も大学時代と比べると若干薄れていた気がする。

一方でここ最近は、仕事の集中力を高めるために積極的に音楽を聴いているのと、ストリーミングサービスの恩恵で新しい音楽が自動的にガンガン耳に入ってくることもあり、かつての勢いを取り戻すくらいに聴けている。

 

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年ごとの曲再生数のグラフ。Last.fm というサービスを 2006 年から使っていて、聴いた曲を記録している。今年は 7500 再生いけるかも。(それにしても 2012 年の暇具合たるや)

 

比較的音楽を聴いていた 2010 年頃。当時流行っていた Vaporwave という退廃的でパンクなジャンルがあって、自分もハマっていたクチだったのだけど、そこからトレンドは Saint Pepsi というアーティストを筆頭とする Future Funk という若干アゲアゲなジャンルに移っていき、一方の Vaporwave 自体はまるで蒸発したかのように一気に勢いを失ってしまった。Saint Pepsi はあまり自分の琴線には触れなかったので、このジャンル自体にそこまで興味を持たずにいた。その後上記のとおり 5 年くらい音楽を聴かない空白期間を経て今、音楽シーンの変遷をたどるように Future Funk も聴きなおしていたら、思いの外面白いことになっていた。

もともとは 80 年代くらいの J-POP を早回しして今風のディスコチューンに仕立てたのが Future Funk を乱暴に説明したものになるが、2015 年くらい? (適当) からは曲とは関係のないアニメの映像をつけたものが出回るようになった模様。これによってコアでマニアックだった Future Funk というジャンルの間口が大きく広がったのだと推測している。この後も徐々に世界で市民権を得て、今や山下達郎竹内まりやなどの日本のシティポップアーティストが世界で人気となっているのはご存知の方もいるかもしれない (言うまでもなく、彼らは Future Funk でサンプリングされた主たるアーティスト)。また、今日本の J-POP シーンでネオ・シティポップと呼ばれるリバイバルブームが巻き起こっているが、これも Future Funk が幾分か寄与していたとしたら面白いなぁと勝手に想像している。

 

個人的にグッときたのがロシアのトラックメーカー Greyl さんによる trendy 夜 greyled。


Greyl - trendy 夜 greyled

 

元ネタは Yun*chi さんの Trendy Night (2017) で、Future Funk のセオリー通りではない最近の曲になるんだけど、 Greyl さんのアレンジがキマリすぎていて素晴らしい。個人的にはなぜかとてもノスタルジックな気持ちになるのも良い。最近の曲なのに、既聴感というか子供の頃に聴いたことのあるような感覚に陥ってしまうのは、まさに Future Funk のノスタルジーが体現されているといってもよい。

 

ただまあこのようにアニメのいち部分を勝手に使っているので、わりかしグレーなジャンルでもある。Future Funk 系 YouTube チャンネルの雄である Artzie Music が、先月突然停止させられてしまったのは記憶に新しい。何が起きたかは下の記事が詳しいが、権利申し立てにより停止せざるを得なくなったとのこと。

 

www.vanpaugam.com

Future Funk 系の紹介記事で Artzie Music の動画を貼り付けていたものも多かったので、こういった動画が一斉にリンク切れになってしまったのは少し残念。↑ の trendy 夜 greyled もいつ停止されるかわからないが、こうしたジャンルの動画とは切っても切れない出来事であり、まさに親の Vaporwave から受け継いだような若干の儚さを感じる。

 

ともあれ、Future Funk という音楽も少しずつブームの収束に向かっているという記事をどこかで見た。今後このジャンルはどう派生していくのか、もしくは潰えてしまうのか、リアルタイムで追っていければと思っている。