PENTAX KP の売りの一つ、高感度耐性を検証してみる。果たして私が以前持っていた K-3 と比べてどれほどの進歩があったのか?
また、私は基本的に RAW 現像派なのでカメラ内現像のノイズリダクションが上手になっても恩恵はあまりない。そこで、現像前の RAW データにおけるノイズをみてみることにする。
ちなみに RAW 編といいつつ JPEG 編はない。また、同 ISO で2機種の画質を見比べたい方は、ブラウザをもう一つ立ち上げてこのページを並べて見てほしい (他力本願)
前提条件
- レンズは FA35mm F2
- 三脚撮影
- レリーズは使わずに2秒のセルフタイマーで代用
- 感度優先AE (だったはず) で ISO 感度を段階的に変えながら撮影
- よって、高 ISO 時は小絞りボケが発生している可能性がある
- 得られた RAW ファイルを Lightroom でそのまま JPEG 化 (現像タブは触らない)
PENTAX K-3
まずは K-3 の高感度耐性からみていく。
ISO 100
低感度はあまり比較する意味がないので、ISO200 ~ 400 はスキップする。
ISO 800
まだまだ現役、K-3。問題ない。
ISO 1600
個人的に K-3 の常用感度の限界かなと思っている ISO 1600。
ISO 3200
まだ大きな破綻はない。ただ、夜景だと色々ときつくなる。
ISO 6400
偽色によって立体感が薄れてきた。
ISO 12800
中間色~ハイライトにもノイズが目立ってきた。
ISO 25600
ここまで来ると室内はともかく夜景はもうダメ。
ISO 51200
確か 51200 が K-3 の限界だったはず。こりゃ緊急用レベルである。
PENTAX KP
いよいよ KP をみていく。
ISO 100
ISO 800
ISO 1600
ここらへんまでは余裕そう。
ISO 3200
ISO 6400
6400 でもノイズはあまり感じられない気がする。どうでしょう?
個人的にここまでが常用感度。
ISO 12800
ISO 25600
ISO 51200
ISO 102400
ISO 204800
ISO 409600
ISO 819200
考察
超高感度における画質は比べるまでもなく KP の圧勝。では、「そこそこ高感度」の ISO 6400 はどうか。
そこで、ISO 6400 において 100% に拡大した画像を並べてみた。左が K-3 で右が KP。
右側にあるブリッジの「縁」のノイズが特に顕著にみえる。左 (K-3) の方が平面的というか、立体感に乏しい気がする。全体的にみても粒度感は左のほうが強い。
でも、こう見ると案外差がつかないな…げふんげふん。検証用の被写体をミスったな、夜景にすべきだった。
まとめ
- RAW でもノイズは着実に減っている
- 超高感度においては KP の圧勝
- 高感度域ではいい勝負だが、それでも KP の方が一枚上手
- KP の高感度ノイズはなんだか上品 (な気がする)
- デジカメ Watch アワード 2017 入賞オメ!! 結果発表!「デジカメ Watch アワード 2017」 - デジカメ Watch