カメラと技術と時々音楽

2012年よく聞いた音楽

ざっと振り返る.

叙景ゼロ番地

叙景ゼロ番地

全体的にコンパクト.
その分勢いが凝縮されていて一層パンク・ロック度が増した.
とても聴きやすく一曲一曲が磨き抜かれた印象を受ける.
特に前半の疾走感は最近のアルバムの中でも抜きん出ているのではないか.
いつも1曲目の「グッドバイ」が聞きたくてついついまるごと聞いてしまう.

すとーりーず

すとーりーず

待ってました.前作から4年くらい待った気がする.確か大学受験のとき聞いてたもんな.
リズム隊の研ぎ澄まされた演奏がたまらない.
一番好きなのは「泥沼」.開始早々最高潮のテンションで「アブラゼミがミンミンミ〜ン!!」なんて言われた日にはもうね.
音楽とは何なのか,どうしてこんな抽象的な言葉の羅列だけなのに歌詞に魅力を感じてしまうのか,など様々なことを考えずにはいられない.
今年一番の名盤だと思っている.

中田ヤスタカのメロディの引き出しの多さには脱帽.
何百曲も作っているからそりゃブレイクとかで似てくる部分が出てくるのは仕方ない.
それを考慮してもやはり天才.
音楽性はPerfumeと似ているけど「バイトがんばろ」「キレそう」といったように歌詞の方面で差別化を図っているのがおもしろい.
「CANDY CANDY」は本当に素晴らしい.初めて聞いた時は「やられた」と思った.

Disc Harassment

Disc Harassment

つい先日の記事でも紹介したバズマザーズ
購入してからほぼ毎日聞いているけれどどうしてか飽きないのがやはり山田氏のポップセンスの凄いところ.
自身を「平成の阿久悠」としているのは凄いが,それでもアーティストたるものこれくらいの自信をもって作品を出して欲しいと思うのは自分だけだろうか.
PVが作られた「ヤンキーズカーシンコペーション」「ハゼイロノマチ」「キャバレー・クラブ・ギミック」3曲だけでなく,収録曲どれもが珠玉の作品で大好き.

リトルメロディ

リトルメロディ

どちらかというとポップ路線で聴きやすい.
メロディが非常に優しくて温かい.長尺の曲もあっという間に終わってしまう.
しかしその中にも実験的というか,感傷的な曲をぶち込んでいくあたりやはりただのポップアルバムで収まらない,強いメッセージ性のある流れになっている.
「Memory Lane」の温かさは特筆もの.
個人的には前作の「マイルスデイビス」みたいな狂気じみたミドルレングス曲も聞きたかった.

299792458(初回生産限定盤)(DVD付)

299792458(初回生産限定盤)(DVD付)

これもまたコンパクトに収めたなぁという印象.
その分あっさりと聴きやすい.あっさりしすぎな気もする.
非常にポップなメロディーとAxSxE氏のザクザクしたギターがとても気持ちいい.
聞いた後はジャケットとも相まって爽快感のある気分になる.
ユートピア」は何度聞いても脳から快楽物質が出るよう.

    • 禁断の多数決 / はじめにアイがあった

はじめにアイがあった

はじめにアイがあった

とにかく「透明感」.一部じゃスーパーカーの「YUMEGIWA」に似てるじゃないかという声もあるけどそんなの関係ねぇと言わんばかりの完成度.
全体的に怪しい雰囲気のなかで響く現代的なエレクトロの音,美しいサビのあとにささやかれる不気味なせりふ.これだけでも「怪しい」「現代的な」「美しい」「不気味な」といった形容詞.謎.
とにかくキラーチューンの透明感を筆頭にほのかな和テイストの打ち込みサウンドが展開されるものだから日本人は親しまないわけがない.

  • 旧譜
    • back number / スーパースター

スーパースター

スーパースター

春頃狂ったように聞いてた.
ロック好きもポップス好きもみんなまとめてかかってこい,みたいなスタンス.
スーパースターになったら迎えに行くよなんて一回言ってみたいわ.

    • BOaT / Roro

RORO

RORO

とりあえず今年はまずBOaTとの出会いが大きい.とっくの昔に解散しているのだけど.
BOaTは大きく分けるとポップス期の前半と実験インスト期の後半の2つに分けられ,Roroはラストアルバムとなる4枚目で後半にあたる.
「夏を終わらせてはいけない」という一貫したテーマのもと曲が作られている.
ひたすらに切なく,嬉しく,悲しく,楽しく,人間の様々な感情がヴォーカルレスでファズの効いたギターサウンドにのせられている.
この夏何度聞いたことかわからない.

雲射抜ケ声

雲射抜ケ声

イースタンは旧譜もよく聞いた.特にこれはよく聞いた.
「未ダ未ダヨ」が大好き.これぞエモーショナル.声じゃない声が出てる.
あとアルバム全体通して音が好き.ズンと深く沈むバスドラムに,よく抜けるスネアの音がたまらない.

ORANGE

ORANGE

そしてFishmansとの出会いも今年.(遅)
今までずっと食わず嫌いしてたけど,いざアルバムを借りてみるとこれがまた.
たぶん一番聞いたアルバムはORANGEじゃなくて「宇宙・日本・世田谷」だと思うけど,オリジナルアルバムとしてはこれが一番好きかも.
なんというかファンク色が強い.そしてキーボードが本当にいい仕事をしている.
今年一番聞いた曲「感謝(驚)」もこのアルバムに入っている.
まずこの曲,スタジオ音源だと曲の前半と後半とでドラムの音色が変わる.前半は打ち込みベースで後半は生ドラムになる.これで曲の表情がガラリと変わるのが面白い.特に後半に入るとドラムだけでなく歌詞も雰囲気を変える.
サビのあとに入るキーボードも最高だし,そもそもサビにおける深いリバーブのかかったピアノのアルペジオも素晴らしい.やっぱりキーボード素敵.
この曲を聞くとすーっと曲自体が身体に入っていく感覚がする.大げさじゃなく本当に,サトちゃんの声も一層相まってすーっと.こんな曲は初めて.
ここまで語っておいて実はライブ音源の方が好きだったりする.特にライブアルバム「Oh! Mountain」における「感謝(驚)」はすさまじい.何がすさまじいって,まずライブアルバムなのに音質がとても良い.スネア一音一音の空気感も伝わってくる.そしてなによりサポートメンバーの小宮山聖によるギター.ざくざくしたカッティング.これ.これです.ギターカッティングがとても良い.
ライブ版だと6分ある曲が7分近くまで伸びる.じゃあこの1分間は何しているかというとスタジオ版にはない後奏が入る.これがまた素晴らしい.相変わらずギターはざくざく言ってるしキーボードはファンキーなメロディーを奏でるしベースはグルーヴィーだし最高の1分間が奏でられる.
感謝(驚)なんて曲だ.

    • James Blake / James Blake

James Blake

James Blake

去年から聞いてるけどたまーに聞きたくなるからすごい.
どんなに流行ってもこれは色褪せないと思う.
いつかライブに行ってみたい.

    • LITE / For all the Innocence

For all the innocence(初回盤)

For all the innocence(初回盤)

色々な生き物のストーリーをボーカルレスのインストロックに乗せて奏でていくアルバム.
その中でもセミの一生をテーマにした「7 Day Cicada」はその展開の美しさにただただ驚く.

Songs of Innocence

Songs of Innocence

これも去年,一昨年からずーっと聞いてるけど飽きない.
「Violet」という曲がとにかく好きで,不協和音もばりばり出てるけどなぜか多幸感でいっぱいになる.
なんだか昔懐かしい気持ちになるのはなんでだろう.
不思議な曲.

Substance

Substance

ここでぶちこむ洋楽(しかも80s).
「The Perfect Kiss」の音の洪水には参った.
シングル集ということで全曲捨て曲なしというすごいアルバム.
ヴォーカルはへたうまとよく言われるけどそんなに下手に聞こえないのはきっと自分の歌が下手だからだろう.

    • SuiseiNoboAz / THE (OVERUSED) END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH

THE (OVERUSED) END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH

THE (OVERUSED) END OF THE WORLD and I MISS YOU MUH-FUH

タイトルに惹かれた.ムーフーってなによ(笑)って.
自分自身こういう意味不明ワードが大好きで即お気に入りアルバムになった.
でもあとあと調べてみるとこのMUH-FUHはムーフーと読むのではなくMother Fuckerと読むということに気づき少し残念に思ったのは後の祭り.
音楽の方はかなり硬派で,アルバムで一貫したスタイルで曲が作られていて素敵.
「64」という曲は先述したMUH-FUHを連呼するという過激曲.その歌詞は,はじめI hate you MUH-FUHと言っていたのが次第にI miss you MUH-FUHになっていくというもの.なんじゃこりゃ(笑)と思ったんだけどなんか謎の美学を感じて,MUH-FUHを絶叫するところは思わず鳥肌がたってしまった.

Futurama

Futurama

今年はスーパーカーをかなり聞いた.というかスーパーカーの良さを知ったのが今年.
これは中毒性があるバンドだなぁと思った.
特に好きなのがこのアルバム.曲数多いけど打ち込みとバンドの両方が共存していて一番好き.
派手にシンセを多用した曲もあれば,シンプルにテレキャスをかき鳴らすような曲もあってバラエティ豊か.お腹いっぱいになる.

    • The SALOVERS / C'mon Dresden.

Com’on Dresden.

Com’on Dresden.

若手バンド.渋い音作りをする.
新譜よりもこの古いアルバムの方が好み.
サリンジャー」大好き.

メンタルヘルズ(初回限定盤)(DVD付)

メンタルヘルズ(初回限定盤)(DVD付)

「ときめきに死す (Hell's mix)」最高.
どことなくスペイシーな香りがしていて,なおかつメロディが極上にポップ.
この曲のためにアルバム買ってもよいくらい.シングルじゃ無印だから駄目なのよ.

DocumentaLy(通常盤)CD

DocumentaLy(通常盤)CD

これも春ころよく聞いた.かなり完成度が高い.
シングル曲が多いのでファンは少しがっかりしたかもしれないけど,シングルも全くノーマークだった自分にとってはグッド選曲.
ひたすらに「ルーキー」をリピートしていた.

フジファブリック

フジファブリック

フジファブリックもずっと食わず嫌いしていた.ここまで個性的なバンドだとは.
メジャー1枚目〜3枚目くらいが好み.
特に1枚目のこれはへんてこなメロディーが多くて聴き応えがある.
ノスタルジックな雰囲気が全体的にかかっている気がする.
音もシンプルで良い.深く歪ませないテレキャスの音がとても好き.

BEST! 2004-2011(DVD付)

BEST! 2004-2011(DVD付)

これは夏頃よく聞いた.
なんて安心する歌声なのだろう.
どちらかというとDisc2の方をよく聞いていた.
「熱砂の女」とかむんむんしていて素晴らしい.でもポップス路線だけでなくて元々親がジャズの人だったためか「How Beautiful」のようなジャジーな路線も上手い.
もっともっと第一線で活躍してほしい人.

Ignore the Ignorant

Ignore the Ignorant

ギターに元ザ・スミスジョニー・マーが加入しているバンド.
音が全体的に古臭い.もちろん良い意味で.
確かAmazonのレビューにあったかと思うんだけど,「特に目新しいことはしていないけどそれがいい」みたいなことが書いてあってなるほどなって思った.
なんとなく流しちゃう魔力を持っているアルバム.
やっぱり好きなのは「We are the same skies」の古臭いメロディと音だけど,「Emasculate Me」を聞いたときはブランキーみたいでこれもいいなって思った.




今年もいっぱい聞いたなあ!雑!