北海道に住みたいと言っているだけのブログ

空と熊とのあいだ

今年の3月に函館へ行った時、レンタカー屋さんからもらった「北海道ドライブマップ」を眺めていた。

そこでふと気づいたことが、「知床岬への道がない」! 唯一の綱である334号線が途中で終わっちゃってるんですね。

てっきり車で行けるものだと思っていた。

 

 じゃあどうやって行くか?答えは「徒歩」のみ。

一応、船から岬付近へ航海するツアーも企画されているけど、あくまで「近づく」だけで岬に降り立つことはできないらしい。

 

徒歩でのルートはそれはとても険しいらしい。舗装されてなどいない山道を数日間かけて乗り越えなければいけない。時にはロープ一本で崖を乗り越えたり、時には海を泳いだり。

そして最も危険なのが熊。知床付近は日本一熊が生息している地域らしい。さらに、熊も羆(ヒグマ)と呼ばれ本州に生息するツキノワグマよりもずっと大きい。体長は2~3メートル。こんなのがたくさんいる。

熊は人を襲うとか、害獣とか、いろいろ不名誉なレッテルを貼られることが多い。ただ、1つ考えさせられたのは次のこと:「『興味本位で熊を見物しに行く』観光客やカメラマン」も結果的に人を襲う原因の1つとなるらしい。

なぜなら、かつては熊にとって①『人間=怖い』認識だったのが、②『何もしてこない人間が増加』したことにより③『人間=怖くない』存在になる。これにより、人を襲ったり人里に降りてくる可能性が増えてきている、とのこと。

まあ、これを論じていたのが確か猟友会かどこかの人で、彼らからしてみれば熊に「人間=怖い」認識を与えるように狩猟活動をしています、というロジックができるため、極端に考えすぎるのはやめる。

言うまでもなく、熊に餌をやるのは100%アウト。

 

…と、非常に秘境感あふれる知床だけど、人の手が加わっていない「あるがままの自然」が残っているので、それはもう絶景らしい。

死ぬまでに一度見てみたいなあ…と、観光客の一端になってみる。

 

命がけで知床岬へ到達した偉大なる先輩方のブログを見れば尊敬の念しか生まれてこないし、ヒグマに襲われてしまった過去の痛ましい記録は否応なしに心拍数を上げさせられる。インターネッツって素晴らしい。

気づいたらもう夜が明けてまう。

生産性のない月曜日

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週明けの月曜日。9月までに使わなければいけない夏季休暇が余っていたので、特に意味もなく年休。

こういう日は趣味の見知らぬ土地ウォーキングだ!と意気込んでいたものの、予想以上の暑さにより断念。なんだこの照り返し。焼ける。

とりあえずお腹がすいたので、前々から気になっていた近所のオシャンティーなラーメン屋へ行ってみた。入ってみると若い女性二人が切り盛りしてて、ちょっと意外。

そして出てきたのは魚介系の香りがぷんぷんする濃厚ドロドロ豚骨ラーメンでさらに意外。時間は13時30分、下がりきった血糖値を上げるには十分すぎるほどの濃さだった。思い出すだけで喉が渇く。

食べ終わって、身体が運動を欲していたので結局かるく散歩することに。すれ違う人は買い物に出かける奥様方か、汗だくの営業マンか、のんびり歩くご老人くらい。月曜日の真っ昼間、いい背徳感であった。

 

冒頭の写真は歩道橋から撮った目白通り。歩道橋に登ると、東京からでも意外と広い空を眺められることに気付く。実においしそうな雲である。

そして視線を下に移せば、無数の車が往来している。彼らはどこからどこへ行くのか、などと答えのない思考がとめどなく出てくるから歩道橋は好き。

加えて好きなのが、目白通りの「都会の田舎」感も。洗練され落ち着いた路、頻繁に出くわすガストやライフ。溢れ出る生活感。たまりませんな。

 

さて、部屋の掃除しよう。

Verde rayo V2

木曜の朝は珍しくこういうワケのわからんことが起きて、車内はぎゅうぎゅう。

matome.naver.jp

しかも、運悪く隣には奇声マン(と私は呼んでいる)。どうも、発車メロディーに反応しては騒いでいた。

なんとなく朝から疲れてしまった。

 

でも、発車メロディーでテンションが上がる気持ちはわかる。大江戸線は外回りと内回りの2パターンしか種類はないけど、ほかの路線ではご存知の通りバリエーション豊かなラインナップ。

中でも一番好きな発車メロディーが、京葉線東京駅の「Verde Rayo V2」。なんでも、鉄オタ界(?)では特に人気の高い曲らしい。楽曲の良さはもちろん、東京駅の作りが理想的な反響を生み出しているとか。


京葉東京駅 発車メロディ「Verde Rayo V2」

この曲、2回も転調するんですよね。初めて聞いた時は、2回めの転調時に「しつこいw」と心の中で突っ込んでしまった。なにせ、東京駅は始発。十数分ほどまだかまだかと発車を待っていたところだったので。

でもにくいのは、散々じらしておいて曲の最後には美しくも優しい・なんともメッゾピアノな締めが待っている。ここ大好き。

そして曲が終わると一転して、京葉線独特の暗いおばさん女性の声が襲ってくる。「ドアが閉まりますから、ご注意ください」という言い回し。これもなんか引っかかる。だがそこがいい、京葉線

 

Verde Rayo V2、さすが人気曲だけあってこんなFlashが作られてた。

scratch.mit.edu

こりゃすごい。車掌さんの気持ちになれる。製作者の愛を感じずにはいられない。

ちなみに、こんなアプリもある。

play.google.com

これさえあれば、どこでも Verde Rayo V2 が聞ける。作った人天才。

ほかの駅の曲ってなかなか思い出せなかったりするんだけど、改めてじっくり聞いてみると市川塩浜駅もいいね。快速通過駅はたいてい曲の途中ですぐ切られたりするから、なおさらこういうアプリの存在はありがたい。